子どもたちは生まれながらに優れた才能を持っています。その力を引き出してあげるには何が必要か。それには、『心の力』『学ぶ力』『体の力』を身つけることが必要です。 教え込んで記憶させたことはいずれ忘れてしまいますが、毎日の積み重ねの中で理解し、自分で考え、自分で身につければ『学ぶ力』がついて自学自習の習慣がつきます。 『学ぶ力』をつけることで自信が芽生え、園での子ども同士の交流などの日々の経験の中から『心の力』がつきます。
また運動能力をつかさどる小脳は6歳までにほぼ100%成長すると言われています。そこで、この幼児期にかけっこ・ジャンプ・柔軟・側転・ブリッジ・壁逆立ち・跳び箱などを取り入れ、 体力に合わせて取り組んでいくことで『体の力』がついて健康に育ちます。
愛しい子どもたちのこれからの人生、楽しいこともあれば嫌なこともあるはずです。でも、どんな時でも「自分で考え、自分でやり遂げてほしい!」子どもたちが「自分で頑張ったその先に素晴らしい未来が生まれることを信じてほしい!」と、願ってやみません。
だからこそ、『学ぶ力』『体の力』を通じて、『心の力』を育てていきます。 そして、『しつけ』――『挨拶:「ハイ」という返事=素直さ』『立腰:正しい姿勢で得る集中力』 『履物を揃える・整理整頓ができる』――がとても大切です。 幼稚園でも日常を通じて身につけられるように教えていきますが、ご家庭でもしっかりと教えてあげてください。
大好きな子どもたちが、思いやりのある優しい心を持って、いつも元気いっぱい!笑顔でいてくれる事が私たちの一番の願いです。そのために、ご家族と私たち幼稚園スタッフが心から信頼し合い、あふれる愛で子どもたちを見守り、信頼してあげることが大切ではないでしょうか! 大きな愛に包まれた子どもは心豊かに育つと信じています。
教えて育てるだけでは、受身の人間になってしまいます。だからこそ、考えるきっかけや疑問を抱く瞬間を与えることも必要です。自ら考えることで積極的な理解が進み、学んでいきます。このような経験を通して、幼児期から『自ら考え、学ぶ習慣』を身につけることが大切と考えています。また『考える』ということは、読み・書き・計算ということが背景にないとできないと言われています。
幼稚園では自学自習での読み・書き・計算や、一人ひとりに配慮した知育・体操・音楽を毎日少しずつでも続け、そして絵画・制作等の正誤のない感性を磨く教育を通して、自ら考える力を身につけます。また、机の上で学ぶだけでなく、日々の遊びの中で転んだら痛いことや遊具の貸し借りを経験し、園庭の葉の色の変化に気づき、そして「何でこうなるのだろう?」「どうしたらできるのだろう?」という 疑問を持つことで『学ぶ力』を身につけ、自分で考えて行動できるようにしていきます。『自学自習』の習慣も継続することで将来大きな力となります。
- 勉強ができる子にするため、知識を習得させるために読み・書き・計算に取り組んでいるわけではありません。 大切なことは、学ぼうとする力を身につけさせること。 考える力を身につけさせること。 あくまでも『学ぶ力』をこの幼児期に引き出すために、読み・書き・計算を継続し、努力することが大切だと考えています。
- 十人十色……百人いれば百通りのやり方があるように、一人ひとりの子どもの能力には当然差があり、それぞれの子どもによってやり方も取り組むスピードも違います。 できないで悩んでいる子どもたちが、どうしたら自信を持てるようになれるかを日々考えてあげることが大切です。だから、その子にとってできる環境を設定していくことが、私たち大人の『自学自習』だと考えています。
健康な身体を育むためには、体をたくさん動かすこと。 空き地でたくさん遊び、たくさん歩いていた以前とは違い、残念ながら現代においてその環境はとても希少です。子どもたちの体力は年々弱くなっています。だからこそ、幼稚園という環境の中でたくさん体を動かすことが必要なのです。毎日走り、毎日体操することで持久力や心肺機能を高めていきます。 更に、走ることはすべての運動の基本です。体力・瞬発力・判断力・集中力を培うだけでなく、 競争心や運動の楽しさも体で覚えていきます。
運動神経をつかさどる小脳は6歳までにほとんど出来上がると言われていますので、この幼児期にたくさん体を動かすことで運動神経を発達させれば、運動が大好きな子どもになります。大好きな気持ちは、何にでも挑戦する気持ちに繋がり、できる喜びを感じられれば、そこから自信へと繋がります。
- 危険なものをすべて排除する、子どもが怪我をするのはすべて環境や遊具の責任と捉えるのではなく、かけっこ・体操やたくさんの遊びを通じて、子どもたちが危険なものを自ら察知し、回避できるような人間に育てていきます。大切なのは自己管理能力だと考えています。